COBO VISION 2
新里山自然生態系 = COBOの食卓
水のコントロールシステムによる里山は、江戸中期に完成されました。
山が多く急流だらけの日本の地形に、ゆっくりした水の流れをつくり、
日本人は稲作による米を主食にした水田社会をつくりました。
大地をくまなく潤す水路網を張り巡らし、高い食糧生産性の他、
水質の良い川、豊富なわき水や地下水、さらには多彩な機能を持つ
水辺の空間をもたらし、多様な生きものが生息する森を豊かにしました。
人の営みが、微生物、肥沃な土壌、水、植物、動物など、
多様な生物が循環するネットワークを生み出しました。
古来から日本で育まれてきた人と自然の関係ー日本人ならではの自然思想。
自然と共に息をし、芽吹き、枯れ、土に還る、という
全体と共にある循環型生活ー里山システムが生まれました。
野生の菌とともに暮らす食生活 ー COBOの食卓。
米に付着する乳酸菌がプラットホームになった食体系によって、
ウエダ家の毎日の食卓は育まれています。
ウエダ家は野生の菌とともに
食生活を営む自然発酵システムを実現。
野生の菌が媒介となって、
生きものはフラットにつながっていることを教えてくれた自然発酵。
生きるために必要なもの、そうでないもの、
野生の菌に見極める力を学びます。
生きもの感覚はみがかれ、おいしい基準が変わってきます。
野生の乳酸菌は質の高い米を選び、他の野菜やくだものにはない、
他の生きものの能力を開いて、ネットワークをつくる。
野生の菌の視点から考えても、米は主食たる必然性がありました。
米の乳酸菌が選ぶ素材は、野生を残したものに絞られてくる。
里山で多様な生きものの生命循環によって育まれた
米、穀物、野菜、くだものが好まれるのです。
里山の多様な生きもの循環のネットワークをそのまま、
都市生活者である私たちとつなぐCOBOの食卓。
「NEO SATOYAMA SYSTEM」